外壁とサッシ廻りの間のコーキングの役割|適切な補修時期と費用相場

外壁とサッシ廻りの間からの雨漏りは稀にある

雨漏りって屋根じゃないところからも起こるの知っていますか?

例えば、サッシから。

別にサッシが壊れて起こる訳じゃないですよ。

外壁とサッシ廻りの間にあるコーキングが劣化して、そこから雨漏りする事があるんですよ。

毎回、適当な写真がなくて申し訳ないのですが、簡単にご説明すると、下の写真の様な感じです。

 

写真中の矢印の部分のコーキングが…

窓廻りのコーキング

 

劣化して隙間が開いて、そこから雨水が入り、雨漏りしてきた。

コーキングが劣化した様子

 

と言う感じです。

 

分かっていただけましたか!?

 

なぜ、この様な話をするのかと言うと、先日、とあるお客様から問い合わせがあって、屋根から雨漏りがしてくるとの事だったので、行ってきました。

経緯を話すと、とんでもなく長くなってしまうので簡略化してお話ししますが、雨漏りの原因が分からなくて、原因を突き止める為に色々と試行錯誤したら、屋根からの雨漏りではなくて、外壁とサッシ枠の間にあるコーキングが劣化して、そこから横殴りの強い雨が降ってきた日に雨漏りしてきたと言う状況でした。(上の写真でご説明した様な感じ。)

 

いや~、原因を突き止めるのに、もの凄い大変な現場でした(汗)

 

外壁とサッシ枠の間のコーキングが劣化した事が原因で雨漏りが起こってしまうと言うのは、稀なケースなのですが、これも何処のご家庭でも起こっても不思議ではない現象です。

 

と言う事で今回は、この外壁とサッシ廻りにあるコーキングについて…

 

  • 外壁とサッシ枠の間のコーキングの役割
  • コーキングの劣化の症状と補修の時期
  • コーキングの施工方法
  • コーキング工事のおおよその費用

 

などについてお話ししていきたいと思います。

 

 

外壁とサッシ廻りの間のコーキングの役割は雨漏り防止

コーキングは雨漏り予防

始めにお話ししてしまいますが、この外壁とサッシ廻りの間にあるコーキングの役割は…

 

雨水と風の侵入を防ぐ為のもの

 

です。

 

例えば先ほどの写真でもう一度ご説明しますが…

 

下の写真の様に、コーキングが劣化して隙間が開いてしまうと、そこから雨水や風が侵入してしまう訳です。

コーキングの隙間の写真

 

そこで、雨水や風が侵入していかない様にする為に、下の写真の様に、古しいコーキングを一度取り外して、新しいコーキングを打設(打ち替え)するか、既存のコーキングの上に新しいコーキングを重ねて打つ(増し打ち)かをして、隙間を防ぐと同時に、コーキングを補修してあげる事によって、寿命を回復させてあげる訳です。

コーキングの打ち直しの様子

 

つまり、先ほどもお話しした様に、コーキングと言うのは、雨水や風が侵入していかない様にする為、と言うのが役割になります。

 

 

では次に、コーキングの劣化の症状と補修時期についてお話ししていきます。

 

 

外壁とサッシ廻りのコーキングの劣化症状と補修時期

コーキングの補修時期について話す男

コーキングの劣化の症状目安の補修の時期の見極め方についてお話ししていきます。

 

まず下の写真をご覧下さい。

 

コーキングは劣化が始まると、まず初めに乾いた様な色合いに変わってきます。

そして痩せ始めていきます。

コーキングの劣化の始まり

 

そして、そのまま放置して劣化が進むと、コーキング内の水分がなくなり、ひび割れが生じてきます。

コーキングのひび割れ

 

こうなったらコーキングは補修などのお手入の時期に入ったと言う風に思って下さい。

 

上記の写真の様な症状になるまでと言うのは、使用されているコーキング剤の種類や、その住宅が建築されている立地条件などによっても変わってきますが、およそ7年~10年とお考え下さい。

 

例えば、住宅を建築してからおよそ10年後には、初回の外壁塗装の時期がやってきます。

 

そのご家庭によって、10年きっかりに外壁塗装を行う家もあれば、10年を少し過ぎてから行う家もあります。

また、20年を超えても外壁塗装を行わない家もあります。

 

コーキングはそれ単体だけでも補修工事を行う場合がありますが、殆どの場合、外壁塗装などのお手入を行う時に合わせて補修を行っていきます。

 

しかし、上の写真の様な症状が出た後も放置して、更にその放置した期間が長ければ長いほど劣化も進み、最後には本当に雨水などが侵入してしまう様になってしまいます。

 

また、住宅の壁内部に侵入した水分と言うのは、木材や断熱材を湿らせ、そして腐食させたり、時にはシロアリの被害に繋がってしまう原因にもなってしまいます。

 

人間の体の様に異常をきたした時に痛みなどを訴えてくれればいいのですが、コーキングは痩せてもひび割れしても、何も言ってはくれません。

しかし、その痩せやひび割れと言うのが、補修時期が来た、と言うサインです。

 

コーキングの痩せやひび割れは補修時期のサイン

コーキングの痩せやひび割れは補修時期のサイン

 

ご自宅のコーキングで、こう言った症状を見かける様になった時は、あまり放置させる期間が長くならない内に、補修を考えてあげなければならないものだ、と言う事を覚えておいて下さい。

 

では次に、コーキングの施工方法についてお話ししていきます。

 

 

外壁とサッシ廻りのコーキングの施工方法

コーキングのやり方を説明する女の職人

毎度適当な写真がなくて申し訳ないのですが、下の説明と写真をご覧ください。

下の写真の一部は、外壁とサッシ廻りの間のコーキング工事ではなく、外壁材のコーナーに敷き詰められているコーキング工事の写真になります。

しかし原理は同じになります。

 

コーキング工事と言うのは、主に打ち替え(打ち直し)増し打ちと言う2つの施工方法があります。

 

 

打ち替え(打ち直し)

打ち替え(打ち直し)と言う施工法は、外壁とサッシ廻りの間に施工されている古しいコーキングをはぎ取って、その後にプライマーを塗り、新規のコーキングを打設していくと言うやり方になります。

 

①初めに劣化が始まったコーキングや、劣化してひび割れてしまったコーキングを剥がします。(写真がバラバラで申し訳ありませんが、同じ外壁だと思ってご覧下さい。原理は同じです。)

劣化が始まったコーキング

コーキングの劣化の始まり

 

コーキングを除去している様子

劣化したコーキングを除去

 

コーキングを除去した後

既存のコーキングが除去された後

 

 

②既存のコーキングを剥がし終わったら、新規のコーキングの密着度を高める為に、プライマーを塗布していきます。

プライマーの塗布

コーキングの密着を良くするためにプライマーを塗る

 

 

③プライマーを塗布してきちんと乾燥したのを確認したら、新規のコーキングを打設していきます。

新規にコーキングを打設している様子

新規のコーキングの打設

 

 

増し打ち

増し打ちと言う施工法は、既存の痩せているコーキングをはぎ取らず、そのままの状態のままで、その上からプライマーを塗り、そして新規のコーキングを補充していくと言うやり方になります。

 

打ち替え(打ち直し)の様に増し打ちの方は、既存の痩せて傷んでしまっているコーキングを取らずに、その上から重ねて施工していく形になるので、イメージ的に手抜きの様に思われる方もいるかも知れませんが、手抜きではありません。

増し打ちと言う施工方法も、コーキング工事の立派な施工方法の一つです。

要は、その住宅やその現場の状況に合わせて、適切な方で施工していく、という事が大事になってきます。

 

では次に、外壁とサッシ廻りの間のコーキングを行っていく時の、費用の相場についてお話ししていきます。

 

 

外壁とサッシ廻りのコーキングの費用相場

コーキング工事の費用を説明する男性

外壁とサッシ廻りの間のコーキング工事の費用については、下記の表の通りになります。

打ち替え(打ち直し) mあたり1,000円前後~1,500円前後(目安)
増し打ち mあたり700円前後~1,200円前後(目安)

 

基本的には上記の通り、mあたりの金額になりますが、あまりにも少ないm数の場合は、行き帰りの移動だけでも時間を取られてしまいますので、その様な場合は、一式で7,500円前後~10,000円前後と言う様な計算になってくる場合もあります。

費用については、そのご依頼されるお店によって多少の誤差はあると思いますが、目安で今ご説明した感じだと思っていただいて大丈夫です。

 

では次に、ちょっとした豆知識になりますが、住宅1棟分の外壁や外壁とサッシ廻りのコーキングの長さについてお話ししていきます。

 

 

かなりの長さがある外壁とサッシ廻りのコーキング

住宅のコーキングは意外に長い

ちなみにちょっと余談としてお話ししますが、建築の職人さんでシーリング職人さん(コーキング職人さん)と言う職人さんがいます。

こちらの職人さんのお仕事と言うのは、文字通りコーキングの打ち替え(打ち直し)増し打ちと言うのを専門に行っている仕事になります。

 

そこで、ふと疑問に思う事はありませんか?

コーキングって1棟の住宅でそんなにあるものなの?って。。

 

実はこのコーキングの長さと言うのは、相当な長さがあるんです。

普通の35坪前後くらいの住宅の、1棟あたりの外壁や、外壁とサッシ廻りの間のコーキングを全部合計すると、なんと、200mから、場合によっては300mを超えてしまう住宅もあります。

 

あまりピンとこない方は、小学校の時の運動会で走った100m競争を思い出してみて下さい。

100m競争って、結構長い様に感じた記憶ありませんか?

 

1棟の住宅に使用されるコーキングと言うのは、その長いと感じた経験のある100mの、2倍か3倍以上の長さがあるんです。

 

それだけの長さがあるコーキングのあちこちがひび割れてきたりしたら、それこそ大変な事になってしまうと言う事です。

それ故に、劣化を感じたら、早めのお手入が必要と言う事を、改めて頭の隅に入れておいて下さい。

 

では次に、外壁とサッシ廻りのコーキング工事を行っていく時は、足場は必要か?についてお話ししていきます。

 

 

時には足場も必要な外壁とサッシ廻りのコーキング工事

コーキング工事も足場が必要な場合もある

先ほどの見出しでお話しした様に、コーキング工事と言うのはかなりの長さもあり、見た感じの雰囲気とは違い、結構大変な工事になります。

そしてその場所によっては、当然ですが、足場がなければ施工が出来ない、と言う様な場所もあります。

 

足場が無ければ施工が出来ない様な箇所

①足場が無ければ施工は出来ない箇所 ②足場が無ければ施工は出来ない箇所

 

例えば上の写真の様に1階の屋根もなく、総二階になっている面の、2階の窓廻りのコーキングを補修する場合などです。

1階の屋根や足場がないからと言って、窓から半身の状態になって施工しようと思っても、やはりきちんと足場があって、踏ん張りの効く場所で施工するのとは違いますので、本来の仕事が出来る訳がありません。

 

コーキング工事も、外壁塗装やその他のリフォーム工事と同様に、高い場所にあるコーキングを施工しようとした時は、足場が必要になってくると言う事を覚えておいて下さい。

 

では次に、外壁とサッシ廻りの間に使用していくコーキングの種類や相性についてお話ししていきます。

 

 

外壁とサッシ廻りのコーキングの種類と相性

コーキングは適切な種類を選ばなきゃ駄目

1階の外壁や、外壁とサッシ廻りの間のコーキングの劣化を発見した時は、自分で出来る場合もあります。

しかし、その時に、どんなコーキングでも大丈夫かと言うと、そういう訳ではありません。

コーキングも用途別に分かれていて何種類かありますので、外壁や外壁とサッシ廻りの間のコーキングの補修を自分で行う場合は、きちんと用途にあったコーキングを使う必要があります。

 

コーキングの種類は、主に下記にあげた5つになります。

 

  • シリコン
  • 変性シリコン
  • アクリル
  • ウレタン
  • ポリサルファイド

 

この5つの内、外壁とサッシ廻りの間に使用されるものは、主に変性シリコンタイプのコーキングになります。

 

なぜ、外壁とサッシ廻りの間に、この変性シリコンタイプのコーキングを使用していくのかと言うと、塗料がキチンと付着してくれる、という点からです。

 

コーキングには塗料が付着してくれるものと、付着してくれないものがある

コーキングを塗装する様子

 

この変性シリコンタイプのコーキングの他にも、ウレタンやアクリルのコーキングも塗料が付着してくれますが、塗料の付着後の耐久力と言うのが、断然、変性シリコンタイプのコーキングの方が優れている為、現在は外壁や外壁とサッシ廻りの間のコーキング工事を行っていく時は、殆どの場合が、変性シリコンタイプのコーキングで施工されています。

 

ホームセンターなどに足を運ぶと、1本500円前後~1,000円前後で販売されていますので、外壁や外壁とサッシ廻りの間のコーキングを補修する時は、変性シリコンタイプのコーキングを購入して行ってみて下さい。

 

 

ここまで、外壁とサッシ廻りの間のコーキング、と言う事でお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?

まとめると下記の5つ。

 

  • コーキングの目的は雨や風の侵入を防ぐ為のもの
  • 痩せたりひび割れてきたら補修の時期
  • 状況に合わせて打ち替えか増し打ちを選ぶ
  • コーキング工事も足場は当然必要
  • 自分で補修の場合は変性シリコンタイプを選ぶ

 

外壁とサッシ廻りからの雨漏りや、コーキング工事の参考にしていただけると嬉しいです!

 

 

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