外壁塗装の時期が近づいてくると、こんな事を思ったりするのではないでしょうか?

やはり外壁塗装についても、単純に適当な業者さんを見つけて以来すれば良いと言う訳ではありません。
外壁塗装はそれなりの大きな費用をかけて行う工事になります。
プロの様な専門知識までは身に付けなくても良いとしても、依頼する側の方でも外壁塗装について、目安となる最低ラインの知識だけでも知っておいた方が良い訳です。
そこで今回はこの、外壁塗装の適切な時期について、目安と言う観点に基づいて、主に…
- 外壁塗装の適切な時期の目安を築年数から判断する時
- 症状などで外壁塗装の時期の目安を知る方法
- 適切な目安の時期と言われている春と秋について
- 目安となる適切な時期に外壁塗装をしなかった場合
- 目安となる外壁塗装の塗料の選び方
- 外壁塗装の目安の価格
などの6つの事についてお話ししていきます。
外壁塗装の時期の目安は築10年で間違いない

こんな話を聞いた事はありませんか?
外壁塗装の適切な時期は、築10年が目安
ちなみにこれが正解か不正解のどちらかと言うと…
正解です!
しかも、大正解になります!!
この外壁塗装の適切時期の目安が築10年と言う事の理由は様々あります。
その中で一つだけ強くお話ししたい事は、築10年と言う時期を一つの目安として外壁塗装を行った住宅の外壁と、築10年が目安の時期と言う事をあまり気にせずに外壁塗装を行った住宅とでは、塗装時に於ける外壁の劣化具合が明らかに違っているからです。
外壁塗装を行う時に最も適している状態と言うのは、外壁塗装を施す塗装面を補修などの下地処理をする事なく行える場合です。
この状態が多いのが、築10年と言う時期を目安に外壁塗装を行った住宅の場合です。
反対に外壁塗装を行う時に、補修などの下地処理が必要となる住宅と言うのは、この築10年が目安の時期と言うのを関係なし行っている住宅です。
例えばですが車を例にしてお話しします。
車と言うのは車検と言うのが2年に一回あります。
この車検を通さないとその車を運転する事が出来なくなってしまいますので、例えその時の経済状態がどうであっても、車検を通そうとする訳です。
しかしもし車検を通さない事に何の罰則もなかったとしたら、もしかしたら車検を通さない、と言う人がいるかも知れません。
そして車も使用を続けていくと、当然ですが劣化していきます。
更にエンジンなどの車にとって中枢的な部分の劣化が進んでしまったとします。
それに気づかず乗り続けていく事によって、いざ本当に壊れてしまった時は、非常に大きな費用も必要になってくる訳です。
しかしこれが、2年に一回と言う車検を通したり、車検以外でも、まめに整備に出したりする事によって、例え破損個所が見つかったとしても最小限にとどめる事が出来る訳です。
つまり、周期を守って手を入れてあげる事が大切!
と言う事です。
外壁塗装についても全くこれと同じ理由が当てはまります。
外壁塗装に於いて適切な時期の目安は、築10年と言うのは本当の事、と言う風に頭の隅に入れておいて下さい。
では次に、築10年と言う事以外で、外壁塗装の時期の目安を知る方法、について、お話ししていきます。
外壁塗装の時期の目安を知るチェック方法

築10年と言う事以外で、外壁塗装の時期の目安を知る場合は、主に外壁材の劣化の症状で見極めていきます。
劣化の症状を外壁塗装の時期の目安にする場合は、下記の様な事を注意して外壁を見る様にします。
- 色褪せ
- チョーキング(白化現象)
- クラック(ひび割れ)
- コーキングの痩せや亀裂
これらの症状は、どれも先ほどお話しした築10年と言う外壁塗装の目安の時期が迫ってくると起きてくるものになります。
外壁の表面には工場の方で作られる際に焼付塗装と言う塗装膜が施されています。
この焼付塗装の塗装膜によって外壁材自体も雨や風や雪などの自然の影響から守られていますが、その塗装膜がおよそ築10年と言う年数を目安に劣化していきます。
するとまず初めに、外壁材の表面の色からツヤがなくなって色が褪せていく様になります。
これが外壁塗装の時期がきた事を知らせてくれる最初の目安となる色褪せです。
そしてそのまま劣化が進行していくと、塗装膜が粉状態になり、手で触るとチョークの粉が付いた様な感じになります。
これがチョーキングと言う、外壁塗装の時期が来たと言う目安になる、2番目の症状になります。
また、このチョーキングが起きる同じ時期から、窓廻りや外壁材の継ぎ目に施工されているコーキングが痩せていったり、亀裂が入ると言う症状も起きてきます。
このコーキングの劣化と言うのも外壁塗装の時期が来たと言う目安になります。
更にそのまま外壁塗装を施さず放置したままの状態が続くと、外壁材にクラックと呼ばれる亀裂が生じていく事になります。
このクラックと呼ばれる亀裂の症状までは、外壁塗装の時期が来たと言う目安の症状と言う事でとらえてもらっても大丈夫です。
ただあまりクラックの箇所が多くなってしまうと、外壁塗装では対処が効かなくなる場合もありますので、このクラックが外壁塗装が出来ると言う最後の時期を知らせてくれる目安の症状だと思って下さい。
では次に、外壁塗装の適切な時期は春と秋を目安にした方がいい、と言う事についてお話ししていきます。
外壁塗装に適した時期の目安は春と秋

基本的に外壁塗装と言うのは気温が5度以上あると出来る様になっています。
だからまず一つ目に、目安で気温が5度以下になる時期に入ったら外壁塗装はやらない方がいいです。
では気温が5度よりであればいつでも大丈夫か?と言うと、これはそう言う解釈でとらえていただいて大丈夫です。
これは例えば、気温が5度に近い6度や7度の時と、それよりもずっと温かい20度や30度を超える様な時を比べても、同じように仕上がっていきます。
ただあえて外壁塗装を行う時期と言う事でお勧めするとなると、気温が10度くらいから20度くらいの時期を目安に行う事をお勧めします。
ちなみにこの位の気温の季節と言うと、ちょうど春の終わりと秋の始まりがそれにあたると思います。
同じように仕上がるのに、なぜ春の終わりと秋の始まりの時期を目安に外壁塗装をお勧めするのかと言うと、春の梅雨時を除いては、比較的に気温の他にお天気も安定していると言う事と、実際に外壁塗装を施す職人さんたちも、暑くも寒くもなく作業がしやすい、と言う2つの理由からです。
夏と言う時期は、外壁塗装をするにしても、気温も普通に30度を超える日ばかりになり、毎年夏を経験していても、作業中に熱中症で倒れてしまう職人さんもいます。
そして春の始まりは、梅雨時も入ると言う事で雨の日が多く、お天気に左右されて、工程通りに作業が進んでいかない事がしばしばあります。
秋についてもあまり遅い時期に入ってしまうと、露が降りだしてきた、中々作業がはかどっていかない、と言う事があります。
しかし今お話しした時期を外した季節と言うのは、比較的に気温もお天気も安定してくれていて、更に作業をする職人さんたちの方でも、暑すぎない時期ですので、非常に作業もはかどる、と言う訳です。
そう言う意味で、外壁塗装を行う適切な時期の目安としては、春の終わりか秋の始まりをお勧めします、と言う事です。
しかし、外壁塗装を行う適切な時期の目安を、春の終わりと秋の始まりと言う時期だけに絞ってしまうと、本当に期間が短くなつてしまいます。
気温が5度以上あるのであれば外壁塗装は普通に行う事が出来ますので、そう言う意味で、外壁塗装は春から秋であれば時期や季節を問わず、気温が5度以上と言う事を目安にして、業者さんと実際の施工時期について相談をしてみて下さい。
では次に、外壁塗装の適切時期の目安を無視して放置してしまうと、外壁はどうなっていくのか?と言う事についてお話ししていきます。
外壁塗装の時期の目安を無視して放置した時

先ほどお話ししましたが、外壁塗装の時期の目安は、築10年と言う年数の他に劣化の症状を見て判断していきます。
しかしこの築10年と言う目安の年数や、外壁塗装の時期を知らせてくれる目安の症状に気づいても、放置していくと、最終的には凍害と言う症状が出てくる場合があります。
ちなみに凍害と言うのは、下の写真の様な症状になります。

この外壁材の表面がぶよぶよに崩れてしまった症状が凍害と言います。
これは外壁材の表面に施されている焼付塗装や、通常の外壁塗装で施された塗装膜が劣化して、その後放置された期間が長すぎた為に水分を吸い込んだ事が原因で起こる症状です。
外壁材を保護している表面の塗装膜が劣化して暫くすると、外壁材は水分を吸い込んでいく様になります。
そして吸い込まれた水分と言うのは、基本的にはお天気の良い日に乾燥する訳ですが、中には乾燥しきれずにそのまま冬を迎えてしまう場合もあります。
すると外壁材の中で吸い込まれた水分と言うのは、冬場の冷気で冷やされて、外壁材の中で凍ってしまいます。
さらに水分と言うのは、凍ると体積が膨張します。
つまり適切な時期の目安を知らせてくれる症状を無視して放置して、外壁塗装を行わなかった事が原因で、吸い込まれた水分と言うのは、外壁材の中で凍り付くのと溶けると言う事を繰り返していく訳です。
この繰り返しで外壁材の素地の成分が破壊されて、ぶよぶよと言う感じの症状を引き起こしてしまう訳です。
これが凍害と言う症状のメカニズムになります。
ちなみに、この凍害の症状を引き起こしてしまうと、外壁塗装を施してもしっかりと密着してくれず、塗料が剥がれてしまします。
つまりその凍害の症状を引き起こしてしまった外壁材を、部分的にでも張替えをしないといけない、と言う事になります。
そして凍害に犯された外壁材が少量であれば張替えする箇所も少なくて済みますが、あまりにも広範囲の部分が凍害に犯されてしまうと、外壁塗装自体が出来なくて、全部の外壁材を張替えするしかない、と言う様な場合もあります。
外壁塗装と言う事を考えた時に、築10年と言う時期が一つの目安と言う事や、外壁塗装の時期の目安を劣化の症状から判断すると言う事は、外壁材自体を守ると言う意味でも、非常に大切な事だと言う事をしっかりと認識して下さい。
では次に、実際に外壁塗装の時期を知らせてくれる目安の症状などが現れた時の為に、塗料の種類についてお話ししていきます。
外壁塗装の塗料や種類を知って時期が来た時の目安に

外壁塗装は通常は、以下の3つのいづれかで行っていきます。
- シリコン樹脂塗装
- フッ素樹脂塗装
- 光触媒塗装
この3つの塗装で大きく違う点と言うのは、それぞれの塗装を施した後の、次回塗装までの耐用年数です。
目安の耐用年数をお話しすると、シリコン樹脂塗装でおよそ10年前後~12年前後。
フッ素樹脂塗装と光触媒塗装で、およそ15年前後~20年前後と言うのが目安の耐用年数になります。
つまり、外壁塗装を一度施した後と言うのは、次回の塗装時期の目安を判断する時は、この使用した外壁塗装の塗料からも判断する事が出来ます。
ちなみに、一般家庭の外壁塗装を行う時に最も多く使用されているのは、シリコン樹脂塗装になります。
最近ではフッ素樹脂塗装などの高価な塗装を選択されるご家庭も増えてきました。
しかし近年の異常気象を考えると、いくら耐用年数が15年前後~20年前後とうたわれていても、長い期間に起こる様々な気象状況の変化で、折角の高価な塗料の成分が耐え切れないと言う事態になる事も十分に考えられます。
以前の記事でもお話ししましたが一番大切な事は、高い塗料を用いて高価な塗装を行う事ではなくて、外壁塗装の時期の目安となる劣化の症状を見逃さずに、築10年と言う目安の時期の周期を守って、こまめに手を入れてあげる事です。
外壁塗装の目安の時期を知る際に、築10年と言う築年数と、劣化の症状の他に、今お話しした塗料(塗装)の耐用年数からも、外壁塗装の時期の目安を判断する事が出来ると言う事も覚えておいて下さい。
では次に、外壁塗装の目安の価格についてお話ししていきます。
費用の目安を知り外壁塗装の時期への備えを!

外壁塗装の目安の時期の判断について理解を深めてもらったとなれば、次に気になってくるのは、費用についてだと思います。
この外壁塗装の費用は、前の見出しでお話しした塗装の種類によって大きく変わってきます。
そして基本的には、以下の表の通り、㎡あたりの金額で表記されていきます。
塗装の種類 | 目安の単価 |
シリコン樹脂塗装 | 1㎡あたり、3,000円前後~4,000円前後 |
フッ素樹脂塗装 | 1㎡あたり、4,500円前後~5,500円前後 |
光触媒塗装 | 1㎡あたり、4,500円前後~6,000円前後 |
上記の単価を例にしてお話しさせていただきますが、外壁塗装では外壁面積に上記の様な㎡あたりの金額をかけて、費用を割り出していきます。
ちなみにこちらも目安になりますが、建坪で35坪前後の一般住宅の外壁面積と言うのは、およそ200㎡前後~250㎡前後になってきます。
あとはこの外壁面積に、各塗装の㎡あたりの金額を掛け算すればいい訳です。
例えば外壁塗装で最も多く使用されているシリコン樹脂塗装を例にしてお話しすると、以下の様な感じになります。
外壁面積が200㎡で、1㎡あたりの金額が3,000円を例にした場合
200㎡×3,000円=600,000円
600,000円と言うのが外壁塗装の目安の費用と言う事になります。
あとはこれに足場の費用や、その他に必要な費用がプラスされる事になり、最終的に建坪で35坪前後の一般住宅の外壁塗装を行った場合は、およそ800,000円前後~1,000,000円前後と言う金額が、費用の目安の相場と言う事になります。
ちなみに今お話しした外壁塗装の費用については、日本全国どこに行ってもこの様な金額が目安になる、と言う風にお考えいただいても大丈夫です。
いずれは必ず来る外壁塗装の時期がやって来た時の為に、費用の目安として参考にしてみて下さい。
ここまで、外壁塗装の適切な時期の目安、と言う事でお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
お伝えしたいことは、下記の4つ。
- 外壁塗装の時期を知る目安は築10年が一つ目
- 外壁塗装の時期は劣化の症状を目安にするが二つ目
- 外壁塗装の適した時期の目安は春の終わりと秋の始まり
- 外壁塗装の目安の時期を無視して放置すると凍害を起こす
外壁塗装の適切な時期の目安を判断する参考にして下さいね!
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